関西無料Wi-Fi専用アプリでワンタッチ 観光客受け入れにはずみ 9月以降整備

 関西広域連合は26日、大阪市内で会合を開き、関西(大阪、京都、兵庫、奈良、和歌山、滋賀)と鳥取、徳島の8府県内の自治体が運営する無料Wi-Fi(ワイファイ)の規格を共通化すると明らかにした。専用アプリで初回の認証手続きを済ませば、8府県内の無料Wi-Fiにワンタッチで接続できるようになる。自治体間での一括認証は全国初といい、9月以降の実施を目指す。英国の欧州連合離脱決定で急激な円高が進み、インバウンド(訪日外国人)の減少も懸念される中、観光客の受け入れ環境の整備にはずみがつきそうだ。

 同連合によると、共通認証アプリをスマートフォンなどにインストールして手続きをする。これまでは各自治体で認証規格が異なり個別の手続きが必要で、外国人客などから「不便だ」との声が寄せられていた。

 総務省が今年2月、通信事業者のものも含めた全国のアクセスポイントで、認証手続きの共通化を目指す方針を発表。関西広域連合はまず、8府県で運営されるアクセスポイントで認証手続きを共通化することを決めた。

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