「露天風呂の日」無料入浴、客のマナー悪化などで終了 岡山・湯原温泉 26日が最後

かつての「露天風呂の日」の風景。旅館は多くの人でにぎわった=真庭市
かつての「露天風呂の日」の風景。旅館は多くの人でにぎわった=真庭市

 湯原温泉(岡山県真庭市)で26日、「6・26 露天風呂の日」と題したイベントが開催される。昭和62年から30年続く恒例行事で、目玉行事は、旅館などの入浴施設の無料開放サービス。しかし、施設の減少や客のマナーの悪化などで、サービスは今回限りで終了する。温泉関係者にとって、人気サービス消滅で集客力低下が懸念されるなか苦渋の選択となった。

 「露天風呂の日」は昭和62年に「露(6)天(・)風(2)呂(6)」の語呂合わせにちなんでスタート。特徴の異なる浴場に無料で入れるとあって、過去最高で約3千人が集まる人気イベントとなっていた。

 今回の浴場無料開放に協賛する旅館・入浴施設は17軒。廃業などで全盛期に比べ、10軒近く減った。人気が高まるのと反比例して、全体的なキャパシティーは縮小。過密状況となり、「多くのお客さまをさばくので『湯が汚れている』と苦情がくる。整理券などで制限すると回転が滞り、入れず残念がる人も出る」(同温泉関係者)と悪循環に陥っていた。

 さらに客のマナーの悪化が追い打ちをかけた。浴場から備品が紛失したり、無断で宿泊用の客室で休憩するなどトラブルが続発。関係者は「これは年に1度のお客さま感謝デーだから」と我慢してきたが、30回目を機に区切りをつけることにした。