柔道ニッポンを支える警部補 大阪府警コーチの挑戦、リオ五輪「金」へアテネ逃した経験生かす

大阪府警で柔道を指導する古根川実警部補。全日本男子のコーチも務めている=9日、大阪市城東区の大阪府警本部関目別館柔道場(門井聡撮影)
大阪府警で柔道を指導する古根川実警部補。全日本男子のコーチも務めている=9日、大阪市城東区の大阪府警本部関目別館柔道場(門井聡撮影)

 8月のリオデジャネイロ五輪に出場する柔道の全日本男子をコーチとして支える男が大阪府警にいる。柔道上席教師の古根川(こねがわ)実警部補(37)。現役時代は60キロ級で五輪3連覇を果たした野村忠宏さん(41)の厚い壁に阻まれたが、今度は指導者として世界での飛躍を目指す。「やるべきことをやるだけ」。揺るぎない信念を胸に、五輪金メダルから遠ざかる日本柔道の復活、そして秋には「チーム府警」として全国警察柔道大会の3連覇に挑む。

 「不利な状況からいかに展開するか。しっかり頭で考えろ」

 大阪市城東区の大阪府警関目別館柔道場。古根川警部補は、稽古に汗を流す23人の柔道の特別訓練員に言葉をかけて回った。特練員全員が雑踏警備などを担当する府警第1機動隊に所属。将来は各警察署などで柔道の指導者になる精鋭たちだ。「柔道で強くなることは、犯人を捕まえるための精神力を鍛えることでもある」という。

 奈良県出身。小学2年で柔道と出合い、60キロ級で名をはせた。強豪の東海大に進学後もチェコ国際柔道大会で2連覇を果たすなど国内外の大会で優勝。「警察官への憧れと地元関西で最も強い」との理由から平成13年、府警の門をたたいた。

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