「為○○○候補 祈必勝」-。多くの選挙事務所に入ると、必ずと言っていいほど派手な貼り紙が目に飛び込んでくる。候補者のためにという意味の「為○○」から始まるので「為書(ためがき)」と呼ばれる。「檄(げき)ビラ」と言われることもある。
いつから始まったものか定かではないが、国政、地方を問わず、選挙で欠かせない必須アイテムのひとつ。今回の参院選でも多くの事務所が飾っている。
ある事務所の壁や天井には、党幹部や議員、地元首長らそうそうたる名前がずらり。陣営関係者は「支持者に人脈をアピールできる」という。
対立陣営の事務所にも大量の為書が。関係者は「他党とのつながりの強さが一目でわかり、支持者にも『一緒にがんばろう』と連帯感が生まれるはず」と効果を期待する。