原発最新事情

「マムシの善三」佐々木弁護士は原発事故検証でも「第三者」だった! 「炉心溶融隠し」会見でも記者の質問を遮って…

第三者検証委の田中康久委員長(左)から報告書を受け取る広瀬直己社長(中央)。中央奥が佐々木弁護士=6月16日、東京電力本店
第三者検証委の田中康久委員長(左)から報告書を受け取る広瀬直己社長(中央)。中央奥が佐々木弁護士=6月16日、東京電力本店

 「第三者委員会」とはどういう存在なのか。東京都の舛添要一前知事の「政治とカネ」の疑惑に関する調査や、東京電力福島第1原発事故の炉心溶融(メルトダウン)をめぐる調査で、いずれも「第三者」という名目で報告書が公表された。ただ調査のずさんさが指摘され、「お手盛りだ」との批判が噴出。両者には、検事時代に「マムシの善三」と異名を取った佐々木善三弁護士が入っていた。たとえ弁護士であれ、疑惑を持たれた主体が、報酬を支払って頼む「第三者」の目は本当に正しいのだろうか。(天野健作)

「携帯がぶんぶん鳴って」会見打ち切り

 「調べてません!」

 「炉心溶融」を「炉心損傷」と言い換えて発表していた原発事故当時の記者会見の映像について、実際に見たかどうかを尋ねられた東電の第三者検証委員会の委員長、田中康久弁護士はこう言い切った。

 東電は事故当時、炉心溶融を判断するマニュアルがあったのに、今年2月までそれを約5年間公表しなかった。なぜ当時、溶融という言葉を使わなかったのか、東電は田中弁護士を含め、佐々木弁護士、長崎俊樹弁護士の計3人に「第三者」として検証を依頼していた。

 約3カ月の調査の結果、6月16日に検証委は報告書を公表、同日には東電本社で記者会見を行った。

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