都議会、リオ五輪視察中止を決定「高額の出張について見直しが必要」

 今夏のリオデジャネイロ五輪・パラリンピックに東京都議会が27人の視察団を送る計画が「大規模すぎる」と批判を集めている問題で、都議会議会運営委員会は24日午後、持ち回りの理事会で視察の中止を決めた。

 現地のホテル代などが高騰し、予算の6200万円を大幅に超えるとみられていることから、「諸経費高騰などにかんがみ、高額の出張について見直しが必要だ」として、中止することで各会派が一致した。

 視察団の計画は、五輪とパラリンピックの開閉会式に合わせ、4回に分けて実施。自民、公明、民進系2会派の都議総勢27人が参加し、1回当たり3泊7日で大会運営や会場の設備、セキュリティー対策などを視察する予定だった。

 都議会は都知事を辞職した舛添要一氏の高額な海外出張費を追及していたが、都議会の視察にも批判が集中。23日には、「東京市民オンブズマン」が、大会期間中の訪問を中止するよう求める申し入れ書を議長宛てに提出していた。

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