竹島を考える

尖閣に軍艦向けた中国…日本政府は何をしている!妥協・棚上げでは何も解決せぬ 

沖縄県・尖閣諸島周辺の接続水域に初めて侵入した中国海軍の艦艇と同型のフリゲート艦(防衛省提供)
沖縄県・尖閣諸島周辺の接続水域に初めて侵入した中国海軍の艦艇と同型のフリゲート艦(防衛省提供)

今月9日未明、中国とロシアの軍艦が相次いで尖閣諸島の接続水域で確認された。この事案も、中国国家海洋局直属の「国家海洋情報センター」が運営するウェブサイトの「最新情報」に記録されるのだろうか。というのも、尖閣問題を専管する同センターでは、中国海警局の公船が尖閣海域に進入した証拠をネット上に公開し、既成事実化を図っているからだ。

その最初の記録には、「2014(平成26)年9月10日、中国海警局の公船『中国海警2350』『中国海警2166』『中国海警2101』『「中国海警2337』が引き続き中国の釣魚島領海内を巡航した」とある。

過去の外交を検証する時が来た

問題は、この中国側の挑発行為に対して、日本政府がどう対処するかにある。現段階では、日本政府がいくら「深刻に懸念をしている」としたところで、挑発行為は止めないからだ。

戦後70年、日本は今、過去の外交を検証する時に来ている。日本は「ポツダム宣言」受諾の直後、ソ連(ロシア)によって南樺太と千島列島、それに北方領土を侵奪され、講和条約が発効する3カ月前には、韓国によって竹島を掠奪された。

それからすでに半世紀以上の歳月が流れたが、解決の兆しは見えない。それどころか、日本の領土を奪ったロシアや韓国は領土問題を歴史問題に結び付け、それに尖閣諸島を狙う中国が、逆に日本批判を続けている。

中国の情報収集艦が日本を嘲笑

その中国政府が尖閣諸島に食指を伸ばすのは1971(昭和46)年12月30日。正式に領有権を主張したのだ。

以後、攻勢に出る時を待っていたが、2012(平成24)年9月11日、民主党政権による尖閣諸島の国有化がその引き金となった。13年7月、中国政府は国家海洋局を再編して中国海警局を発足させ、翌年12月30日には「国家海洋情報センター」が広報サイトを開設した。

一方の日本政府は台頭する中国に対して、日米同盟の強化と安保法制の立法化を急いだ。だが安保法制には、中国政府の挑発行為を抑止し、尖閣問題に終止符を打てる力があるのだろうか。

そんな疑問を呈するのは、今月15日午前3時半、日本を嘲笑(あざわら)うかのように、中国の情報収集艦が鹿児島県・口永良部島の領海内を航行したからだ。

今も昔も守勢に立たされ続ける日本の交渉

これは異常というほかない。日本は守勢に立たされ続けているのだ。だが日本が守勢に立たされるのは、日韓の「漁業協定」と、日台の「漁業取り決め」の交渉の時も同じだった。

竹島は歴史的にも日本領である。尖閣諸島も、歴史的に台湾や中国の領土であった事実はない。