自衛隊のいま(13)

熊本地震・風呂 各隊手作りのれん、被災者ら1万7千人〝温めた〟「野外入浴セット」…さすが国防!赤外線遮断の「偽装網」備え

 とはいえ、自衛隊の主任務はあくまで国防。入浴セットには、赤外線を遮断する「偽装網」が備え付けられ、敵による発見を防ぐための遮光機能も備わっている。ただの簡易風呂ではない。

 4月の熊本地震では、県西原村や大津町などで、本震翌日から活動し、約1万7千人が利用したという。

 気持ちよさそうにお風呂に入っていた、小学6年生の山崎佑弥くん(12)「常連になっちゃいました」と笑顔で話してくれた。温泉マークの描かれたのれんがか

かるテントの下でトランペットの練習を行う高校生。見守る女性自衛官ら。

 雨が降る中、「お世話になりました」と挨拶をしていくお年寄りたち。まるで街角の銭湯のような、温かい雰囲気が漂い、交流の場になっていた。

 日が落ち、濃紺の空の下テントの中に電球がともった。トランペットで吹かれた「銀河鉄道999」の音色が耳に残った。

 疲れをとると同時にお風呂がコミュニティの場になっていたことを感じた。(写真報道局 彦野公太朗)