2016参院選

6候補熱弁、街頭で第一声

 第24回参院選は22日公示され、茨城選挙区(改選数2)には現職2人、新人4人の計6人が立候補した。梅雨空の下、各候補者は県庁で届け出を済ませると、水戸市内で第一声を上げた。

 立候補を届け出たのは届け出順に、無所属新人の石原順子氏(55)▽幸福実現党新人の中村幸樹氏(52)▽自民党現職の岡田広氏(69)▽民進党現職の郡司彰氏(66)▽共産党新人の小林恭子氏(65)▽おおさか維新の会新人の武藤優子氏(51)。

 平成10年以降、自民と旧民主党(現民進)が2議席を分け合ってきた茨城選挙区。18日間に及ぶ戦いの幕は切って落とされた。

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 ◆無所属 石原順子氏 世界で負けない農業政策

 無所属の石原順子氏は午前10時過ぎ、水戸市泉町の京成百貨店前で第一声を上げた。ワイン醸造家らしく、ブドウをイメージした薄紫色のTシャツを着用し、「無農薬野菜を作り、販売する6次産業を実践してきた。机上の論理ではなく農民目線で、農業王国の茨城から、世界で負けない農業政策を打ち出す」と力を込めた。

 さらに「前回(平成25年)の立候補時から訴えているように、消費税増税は延期ではなく凍結すべきだ。政府の金融資産売却などで国の借金を減らすことが先決。平和主義を脅かす憲法改正にも反対する」と主張した。原発の在り方にも言及し「これからは再生可能エネルギーが主流。東海村に廃炉技術を集結させ、世界に通じる新産業にする」と表明した。

 この後、水戸市内のスーパー前に移動し街頭演説。午後にはつくば、取手両市内を遊説し、支持を訴えた。

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 ◆幸福 中村幸樹氏 経済復活へ消費税減税を

 幸福実現党の中村幸樹氏は水戸市石川の事務所で出陣式を開いた後、JR水戸駅南口で午前10時半過ぎに第一声。「日本が発展、繁栄し、豊かになるには、まず第一に消費税を5%に減税する必要がある。日本経済が復活する重要な減税政策だ」と述べた。相続税や贈与税の廃止も訴えた。

 マイナンバー制度に対しては「似た制度を取っているアメリカでは、毎年5兆円規模のなりすまし犯罪につながっている。分野別に分けた方が財産が守られ、犯罪、プライバシー侵害も防ぐことができる」と指摘した。

 北朝鮮や中国の脅威にも触れ、「日米同盟を強化しつつ、自主防衛力もレベルアップする必要がある。自衛隊の最先端技術に投資をし、抑止力が効く、平和を保てる防衛力を整備する」と強調した。

 中村氏は、出身地の小美玉、土浦両市なども巡り、支持を呼びかけた。

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 ◆自民 岡田 広氏 アベノミクス効果、地方へ

 自民党の岡田広氏は、午前10時に水戸市千波町の水戸プラザホテルで出陣式を開催。県連会長の梶山弘志衆院議員や支援者ら約3千人とともに、圧倒的な勝利に向け気勢を上げた。

 正午にはJR水戸駅南口で第一声を行い、「安倍晋三政権になってから国債の発行額は毎年減っている。これはアベノミクス効果で21兆円の税収増があったからにほかならない」と安倍首相の経済政策の成果を強調。その上で「その効果をいかに地方に広げるかが問われている。アベノミクスを加速させ、社会保障関係費の財源に充てていくことが大事だ」と訴えた。

 東日本大震災や東日本豪雨を振り返る中で、予算委員会の筆頭理事を務めた経験も踏まえ、「社会保障も大事だが、災害対策のための公共事業や土地改良も必要。予算をどう振り分けるのかが大切だ」と力説した。

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 ◆民進 郡司 彰氏 人への投資で豊かな社会

 民進党の郡司彰氏は午前10時に水戸市三の丸の水戸京成ホテルで、支持者や関係者を集めて出陣式を行った。

 午前11時半に同市泉町の京成百貨店前で行った街頭演説では、「子供は6人に1人、1人暮らしの高齢者は2人に1人が貧困。30~50代の4割は正規の仕事に就けていない」と経済状況を説明し、「人への投資で、普通の人から豊かになれる社会に変えていこう。この国を変える」と訴えた。

 環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)については「出てきた資料は真っ黒だった。もう一度考え直してもらいたい。日本の農業を守る」と政府側の対応を批判。「自民党が参院選に勝ったら、安倍晋三首相は憲法改正に向かうに違いない。首相の暴走を私たちが止める」とも語り、政権交代の必要性を繰り返し強調した。その後、水戸市内を遊説し、支持を訴えた。

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 ◆共産 小林恭子氏 市民と野党で政治変える

 共産党の小林恭子氏は、午前9時半に水戸市上水戸の事務所近くで出発式を行い、第一声を上げた。アベノミクスについて「(安倍晋三首相は)『成功した』と言っているが、増税と社会保障の切り捨てで、暮らしていけないという声があふれている」と批判した。「経済を立て直す3つのチェンジ」として、消費税再増税の中止、若者中心の税金の使い方への転換、最低賃金の引き上げを掲げた。

 県南農民組合の事務局長を24年間務めた実績を強調した上で、「安全な食料は日本の豊かな大地から。国を丸ごと売り渡す環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)断固反対」と述べた。

 安全保障関連法の廃止や東海第2原発の廃炉なども訴え、「市民と野党が力を合わせて政治を変えるチャンスだ」と呼びかけた。午後4時にJR水戸駅南口で行った街頭演説会では、塩川鉄也衆院議員が応援に駆けつけた。

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 ◆おおさか維新 武藤優子氏 行財政改革で繁栄させる

 おおさか維新の会の武藤優子氏は午前10時、水戸市河和田町の選挙事務所で第一声。支援者から「やる気と女性らしさを感じさせる」と勧められたピンクのポロシャツ姿で「茨城にこそ維新の志がある」と声を張り上げた。

 武藤氏は「今の平和で豊かな日本につながる明治維新のきっかけを作ったのは、茨城の先人たちだ。その志を受け継ぎ、茨城と日本を改革する維新を行わなければならない」と変革の姿勢を強調。

 政策面では、教育を国の将来に向けた重要課題と位置付けた上で、同党が大阪で高校までの教育費無償化を実現させた点などに言及しながら「行財政改革を進められるのが私たちの党。日本全体と茨城をもっと繁栄させる」と訴えた。

 その後、武藤氏は県南に移動。土浦市内などで街頭演説した後、取手市内で行われた同党比例代表候補の石井章氏(59)との合同出陣式に参加した。

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