参院選あす公示 自民、民進軸も混戦確実 茨城

 参院選は22日公示され、7月10日の投開票に向け18日間の選挙戦に突入する。出馬を表明しているのは、現職2人、新人4人の計6人。茨城選挙区(改選数2)ではこれまで、自民党と旧民主党が議席を分け合ってきた経緯があり、今回も組織力などから自民、民進両党の立候補予定者を軸に選挙戦は推移しそうだ。選挙権年齢の18歳以上への引き下げによる投票率への影響も注目される。

 茨城選挙区に立候補を表明しているのは、自民党現職で元復興副大臣の岡田広氏(69)▽民進党現職で元農林水産相の郡司彰氏(66)▽共産党新人で党県常任委員の小林恭子氏(65)▽おおさか維新の会新人で元議員秘書の武藤優子氏(51)▽幸福実現党新人で元陸上自衛官の中村幸樹氏(52)▽無所属新人でワイン醸造家の石原順子氏(54)。

 この6人に加え、無所属新人の農業、所伸郎氏(63)が20日、県選挙管理委員会で事前審査を受けた。ただ、供託金300万円などの準備は整っていないとみられ、出馬は流動的な側面も残っている。

 いずれにしても混戦になるのは確実な情勢。

 そんな中、岡田陣営では「どう勝つかではなくいかに差を付けて勝つかだ」(幹部)と圧倒的な勝利を目指す。自民党県議らと組織をフル回転させ、同時に有権者にアベノミクスへの理解を求める。県連では平成25年の前回参院選で上月良祐氏が獲得した約56万票を上回る60万票を目標にしている。

 郡司氏は平成26年12月の衆院選で旧民主党が惨敗したことを受け、組織の立て直しを進めてきた。民進党最大の支持団体である連合茨城と連携しながら、票の掘り起こしに全力を挙げる。「政府与党の暴走に歯止めをかける」(陣営幹部)と自民党との対決姿勢を鮮明にしながら、戦いに臨む。

 「アベノミクスは破綻しているのに、安倍晋三首相は『成功した』と言い張っている」と語るのは小林氏。安全保障関連法の廃止や憲法改正反対も訴えている。改選数2が二大政党の「指定席」になってきた経緯から、民進党本部や共産党中央委員会が主導で行っている野党共闘は、茨城では実現していない。

 武藤氏は知名度を上げるのに懸命となっている。比例代表で出馬する元衆院議員の石井章氏(59)と二人三脚で選挙戦に臨み、相乗効果を狙う。おおさか維新から出馬する理由について「地方を大切にするポリシーがぶれないところに共感した」と述べている。

 中村氏は経済政策に関し「消費税増税先送りで取り繕ってはだめだ」と5%への減税など独自の主張を展開する。石原氏は前回参院選で旧みんなの党から出馬し落選。環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)の発効をにらみ「強い農業を推進する政策が必要だ」と訴える。

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