「アル・プラザ大津」42年の歴史に幕 駅前の顔に別れ惜しむ

 大手スーパー、平和堂(彦根市)が運営し、JR大津駅前の集客の牽引(けんいん)役だった大型商業施設「アル・プラザ大津」(大津市春日町)が20日閉店した。42年の歴史に幕を閉じた駅前の顔に、利用者らは別れを惜しんだ。

 アル・プラザ大津は昭和49年、食料品や日用品などを幅広く扱う総合スーパー「平和堂大津店」として、地上6階(地下1階)建てで開業。平成6年には、食料品売り場を拡大するなどの改装を進め「アル・プラザ大津」と改称した。

 しかし近年は、駅前の集客力低下や施設に駐車場がないことによる販売の伸び悩みなどがあり、26年には地上1階と地下1階の身の回り品と食品売り場を除いて売り場面積を縮小して営業を続けてきた。

 最終日のこの日は、営業終了の午後8時、玄関に中井秀男店長(57)らが並び、買い物客に一礼。中井店長は「ご愛顧ありがとうございました。明日から皆さんの顔が見られなくなるのが寂しい」と話した。

 42年前の開店時から利用していたという同市の主婦、西村とし子さん(81)は「陳列が見やすく、従業員もいい人が多くて、来るのが楽しみだった。これからどこに買い物に行けばいいか」と残念がった。

 同社によると、今年8月ごろ建物の解体工事に着手し、31年春に13階建てのマンションが完成予定。1階に、食料品などを中心とした同社の小型スーパー「フレンドマート」が入る。

 フレンドマートが完成するまでの間は、大津駅周辺と平和堂石山店(大津市松原町)を結ぶ無料送迎バス(毎週木、日曜)を23日から運行するほか、30日からはフレンドマート膳所店(同市中庄)が買い物代行サービスを行う。