参院選・野党党首街頭演説

民進・岡田代表「憲法の平和主義死ぬ」 共産・志位委員長「独裁と戦争の道ストップ」 社民・吉田党首「小学生に『アベる』流行」

【社民・吉田忠智党首】

 参院選は立憲主義を踏みにじり、憲法を守らない安倍政治の暴走を止められるかが問われている。憲法改悪を阻止できるかも大きな争点だ。最近気になる言葉が2つある。1つは、これまでの約束と異なる新しい判断。誰が言ったと思うか。(「首相だ!」の声あり)。そうだ。6月1日の記者会見のときに消費増税を延期するときにそう発言した。

 最近、学校の子供の間で「アベる」という言葉がはやっているそうだ。どういう意味か。ごまかす、開き直る、はぐらかす。子供の皆さんにそういう言葉がはやっているのは深刻だ。これまでの約束と異なる新しい判断と言わずに、経済政策は失敗した、消費税増税は反対だが、だから消費税を延ばしてくださいと言えばいい。

 金子勝先生(慶応大教授)がある講演でこう言ったそうだ。「安倍晋三氏は息を吐くように嘘をつく」。これが安倍政治の本質だ。その象徴が昨年の憲法違反の戦争法、安保関連法の強行。長い間の自民党政権でも維持してきた集団的自衛権の行使はできない、武力行使の一体化につながる後方支援はできない。それを「自分が最高責任者」と言って閣議決定をした。9条の問題だけではない。日本の法治国家としてのあり方が問われる。立憲主義が踏みにじられたことに怒っている。

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