小児がん専門の治療施設「チャイルド・ケモ・ハウス」(神戸市中央区)の活動を支援するイベント「チャイルド・ケモ・ハウス チャリティーウォーク2016」が18日、同区内で開かれた。約850人が参加し、三宮や元町など、市街地を練り歩き、支援を呼びかけた。
同ハウスは平成25年5月、全国初の小児がん専門の民間ケア施設として開設。治療を受ける子供が普段通りの生活を送れるようにと、各部屋にはキッチンや風呂などが備えられ、家族が滞在できるようにもなっている。
チャリティーウォークは今年で4回目。参加者は大人2千円、中学生以下千円を支払い、緑のTシャツを購入。代金の一部が施設運営に充てられる。
参加者は東遊園地をスタートし、三宮センター街やハーバーランドを経由し、デザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO)を目指す約5・5キロを練り歩いた。おそろいのTシャツを着た参加者たちは、街中の人たちの注目を集めていた。
同施設を運営する「チャイルド・ケモ・サポート基金」の田村太郎副理事長は「街中をみんなで歩くことで、施設のことを知ってもらうきっかけになれば」とイベントの趣旨を説明。家族と一緒に参加した大阪府熊取町の小学5年、井上美杏(みあ)さん(11)は「歩くことになって初めて小児がんを知った。大変だけど頑張って歩きたい」と話していた。