スクリーン雑記帖・予告編つき

排他主義のヒトラーを演じた独男優は「難民受け入れに賛成」だった? 映画「帰ってきたヒトラー」

 映画ではヒトラーがテレビ番組の一環としてドイツのさまざまな階級や職業の人たちに突撃取材し、社会への不満を吐露させ、巧みな話術で洗脳していく。原作にもある極右のドイツ国家民主党(NPD)本部にヒトラーが乗り込む緊迫した一幕は圧巻だ。

 撮影を行ったのは2014年11月8日から12月22日で、このドキュメンタリー部分から撮り始めた。「撮影してヒトラーのような人物を待ち望んでいる人がいて、民主主義はいつ崩壊してもおかしくないことに気付いた。価値ある民主主義を守っていかなくてはいけない思いを強くした。この映画ではそういうことを伝えたかったのです」

 演じたヒトラーにどういうイメージを持っていたのだろうか。「彼が出てきた時代のドイツは恐慌もあって大変な不景気だった。その中で『ドイツはまた強くなれるんだ』と希望の星として人々を扇動してきた。撮影の前後でヒトラーに対するイメージは変わりません。それは演説が非常にうまく、思っていることをオープンに言うことです」

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