筒井、小嶋、鶴…。今後も一軍で起用しないという前提ですが、無償トレードで他球団に放出する配慮もアリですね! 金本阪神はリリーフ投手陣のテコ入れのためコーディ・サターホワイト投手(29)=エンゼルス3A=を獲得。支配下選手枠70人は埋まりましたが、一軍で起用されている選手には明確な傾向が見られます。それは金本チルドレン! ドラフト上位で入団したかつての有望選手は「超変革」の中で埋没しています。彼らの野球人生を考えるとき、球団は決断の時期に来ているはずです。
かつてのドラフト上位たち…指名した球団の責任、野球人生、欲しがる他球団…“みんな幸せになる”戦略
投手陣が安定しないチーム状況の中で、大きな動きがありましたね。このコラムでも藤川球児投手の不安定な投球を指摘した際、新外国人投手の獲得がある! と書いたはずです。その通りになりました。獲得したのは身長1メートル93の長身右腕、サターホワイト投手ですね。
「とても興奮しているよ。日本は本当に野球が好きな人がたくさんいるんだということを実感しているよ。自分の野球人生はタイガース(デトロイト)で始まったので、最後もタイガースで終われるように頑張るよ」
球団事務所での入団会見(16日)でサターホワイトは熱弁を振るいましたね。2008年のドラフト2位でデトロイト・タイガースに入団し、今季はエンゼルスの3Aで18試合に登板、3勝1敗、防御率1・80の右腕がトラの新たなリリーフ投手として、試合の中盤から終盤を受け持つ日も近いでしょう。
新外国人投手の獲得によって、チームには新たな問題点? も浮き彫りになりました。それは支配下選手の枠(70人)が一杯になったことです。通常は緊急補強や育成枠の選手を昇格させるための余裕を持っておくのですが、阪神は満杯になったわけです。
そして、70人を抱えたとき、球団内部では改めて選手個々の識別について考えさせられる時期が来たとも言えます。それは現状のチームの中で「必要な選手」と「そうとも言えない選手」がハッキリ、クッキリと識別できはじめたからですね。
「選手は全員が個人事業主だからね。一軍で使われる選手は年俸の上がるチャンスも出てくる。使われない選手はチャンスはない。使われないままなら阪神どころか、今季限りでプロ野球の世界から去らなければならない人もいる。要は使われない選手を今後、どうするか? どう考えるかなんだよ」
ある球団関係者は話しましたが、問題は使われない選手たちの名前です。