その他の写真を見る (1/2枚)
ともに夏に生まれて同年代。今月末に29歳の藤ヶ谷太輔が「ほんわかとした普段と芝居時のギャップが魅力」。と褒めると、8月に28歳の窪田正孝は「器がでかい。内に抱えたものを絶対に表に出さない」と笑顔で返す。
そんな2人が主演した映画が「MARS(マース)~ただ、君を愛してる~」。90年代に話題となった惣領冬実氏のコミックを実写化したドラマの劇場版。心に傷を持つ3人、高校生の樫野零(藤ヶ谷)と桐島牧生(窪田)、麻生キラ(飯豊まりえ)の純粋で残酷な恋を描く。
藤ヶ谷は役に共感する部分が多かったそう。「僕は考えごとをして黙ると怖く見られがちで。心で『俺、優しいのに』と(笑)」。思いをきちんと伝え、行動する役の真っすぐさは「こうありたい、という僕の目標でもある」と話す。
対する窪田は、牧生役を「零がいなければ存在しないのではと純粋に思って演じていた」と振り返る。映画版から、役の狂気が表面化してくる。「一緒に過ごした零とキラに嫌われてでも、自分の正義を貫く。それが役割だと…」