【ロンドン=岡部伸】英中部バーストールで労働党のジョー・コックス下院議員(41)が射殺された事件を受け、23日に行われる欧州連合(EU)離脱の是非をめぐる国民投票に向けた運動は18日も中止された。コックス議員への同情は党派を超えて広がり、離脱派と残留派の公式団体は、態度未定層の取り込みに向け追い込みをかけようとしていた最終盤で運動を自粛する事態となった。
地元警察は18日、逮捕したバーストール在住のトーマス・メイア容疑者(52)を殺人や銃の不法所持などで訴追したと発表した。メイア容疑者は18日、ロンドンの裁判所に出廷。人定質問で「私の名前は、裏切り者に死を、英国に自由を」だと述べた。警察は極右思想との関連を「優先事項」に捜査している。
一方、国民投票の行方に関しては、EU残留を主張して活動していたコックス議員への同情論から、残留派に有利に傾くとの見方が広がりつつある。
残留派は18日も運動を原則停止。離脱派も中部バーミンガムで18日に予定していた大規模集会を中止した。残留支持の労働党は20日まで運動を自粛し、追悼のため下院を同日招集する。







