舛添知事辞職

「もう辞める身」最後の定例会見欠席 説明放棄

 千葉県木更津市のホテルに家族で宿泊し「客室で出版会社社長と会議をした」として会議費名目で政治資金を支出した問題では、最後まで社長の素性を明かさず批判が噴出。舛添氏は公表が可能かどうか、社長側と協議するとしていた。

 舛添氏が最後の定例会見を欠席したことで、こうした約束がほごにされる可能性が高まった。その上、公用車の送迎で問題化した神奈川県湯河原町の別荘売却など、「けじめ」のタイムスケジュールも明らかになっていない。

「最後ぐらい説明を」

 同様に「政治とカネ」の問題で辞職した猪瀬直樹前知事は、退任会見を自ら開催。不祥事について「詳しく説明してきたが、もし足りないなら説明を加えたい」とも語った。

 一方、舛添氏が15日の本会議で行った辞職のあいさつは3分足らず。疑惑についての説明は皆無だった。

 政治評論家の有馬晴海氏は「舛添氏は自らの不祥事が原因で2年余りで辞め、多額の税金が必要な選挙を招いた。最後ぐらいは説明を尽くし、けじめをつけるべきだ」と指摘した。

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