「年縞」研究展示を観光の拠点に 福井県、年度内に施設着工

 県は15日、地質学的年代を決める世界標準の物差しとなる若狭町・水月湖の湖底堆積物「年縞(ねんこう)」を研究展示する施設の概要(基本設計)を明らかにした。三方五湖など若狭地方の優れた自然環境のシンボルと観光の拠点として発信する施設で、今年度内にも着工し平成30年度に開館する予定だ。

 県によると、建設場所は若狭町鳥浜の縄文ロマンパーク・川風広場内で、切り妻屋根の木造2階建て延べ約1800平方メートルの建物。事業費約13億円。

 1階は管理部門や研究部門が入る。年縞が採取された三方五湖が眺望できる高床式風の2階(長さ約79メートル)は展示エリアで、約45メートルにわたる7万年分の年縞をスケール感が実感できるよう一直線に展示。年縞の縞を数えるなどの体験、年縞の学術的価値、学術成果を展示やシアターで紹介する。県里山里海湖研究所が入り、運営する。

 県自然環境課は「次世代への持続可能な里山里海の保全再生のシンボルとして県産材を活用する」と施設を説明。隣の若狭三方縄文博物館などとも連携する。

 年縞は、湖底の堆積層にプランクトンの死骸や湖水から出た鉄分などが積もり、沈降物が季節によって変わるためにできるしま模様の層。水月湖では7万年分の層が確認されている。

 概要は15日の県議会厚生常任委員会で報告された。

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