右往左往の潘基文事務総長に非難集中 人権めぐる報告書「恥のリスト」からサウジ削除 内部からも「悪しき前例」の声

 潘氏は9日、記者団に対し「最も苦痛で困難な決断だった」と釈明した上で、「国連のプログラムへの資金援助が打ち切られると、他の何百万人もの子供たちが深刻な状況に陥るという見通しを考慮せざるを得なかった」と述べ、サウジなどから資金面での圧力があったことをにじませた。

 一方、ヒューマン・ライツ・ウオッチやアムネスティ・インターナショナルなど、20を超える国際人権団体は連名で抗議文を潘氏に提出。アムネスティは「潘氏は国連全体の信用を傷つけている」と非難した。

 前代未聞の事態に、「あしき先例を作った。これがまかり通ると、貧困国しかリストに載らないことになる」(国連関係者)との声が上がっている。

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