機能性ディスペプシアは、機能性胃腸症ともよばれ、検査などでは明確に病気と認められない胃もたれのような症状や痛みのことだ。専門医を受診する多くがこの症状をうったえているという。また、空気嚥下症は、実に、日本人の約8人に1人が悩まされているそうだ。
頻回で他の症状も伴う場合は医療機関の受診を
最後に、ゲップの中でも健全なものと病気につながるような心配なものの見分け方を鈴木先生に伺った。
「普段口にする食べ物には通常空気が含まれているので、健康人の多少のゲップは心配ありません。長い間頻回し、胸やけ、胃痛、胃もたれ、吐き気など他の症状も認める場合は、消化器疾患が原因の可能性があります。その場合は、医療機関を受診して胃カメラ検査等をお勧めします」(鈴木先生)
ゲップの回数が気になりだしたり、同時に体調に違和感を感じたら、専門の医療機関を受診し、診断をしてもらうと安心だ。たかがゲップと侮るなかれ。身体からのシグナルを見逃さないよう体調を整え、同時にエチケットも守りたいものだ。
「教えて!goo」では、「あなたが気になる体のメカニズムは?」ということでみんなの意見を募集中だ。
●専門家プロフィール:鈴木 飛鳥(すずき あすか)
内科医。医療法人長岡内科医院院長。生活習慣病の治療や消化器疾患の治療を得意分野とし、安心・安全で質の高い医療を目指し、地域医療に貢献することに力を注いでいる。
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