もっとも、松井氏が言いたかったのは、政治資金規正法のことだったようだ。
「舛添さんの問題は何が問題か。舛添さん個人がせこいことが問題じゃないんです。せこいのは性格だから仕方ありません。あの問題の一番のポイントは政治資金規正法がザル法やということです。政治資金規正法はもっと厳格に、しっかりと政治活動に使う以外はだめよ、というふうに見直していけばいい」
そして、ここで引き合いに出されたのが山尾氏だった。
「民進党に、彼らは無責任野党ですけど、同じ野党同士ですから、『法律を変えましょう』と言いましたよ。あの山尾さんという政調会長のところに『一緒に共同提案してくれ』と頼みにいった。なんて言われたか。『私はようしません。そんなことをやりたかったら、自分たちで法律を提案できる数をとって、またそのときに言ってきてよ』。こうですよ」
国会法は、議員が法案を提出する場合、衆院では20人以上、参院では10人以上の賛成者が必要、と定めている。だが、おおさか維新は衆院14人、参院7人と、衆参ともにその条件を満たしていない。このため民進党に協力を求めたわけだが、どうやらむげにされたようだ。
このときの怒りは忘れられないようで、「あの人もコーヒーはごまかすわ、ガソリンはごまかすわでね。自分自身厳しくしなければならないのに、知ら~んふりなんです」と山尾氏をめぐる疑惑を当てこすった。