赤字のお仕事

「第三者」か「第3者」か 漢数字と洋数字の使い分けに悩む日々は続く

 会社のロッカーを整理していたら古い産経新聞が出てきました。平成17年9月11日に行われ、当時の小泉純一郎首相率いる自民党が圧勝した衆院選、いわゆる「郵政選挙」を報じたもので、何か仕事の参考になればと思い、保存しておいたようです。

 懐かしさを感じ、パラパラと新聞をめくってみると、いつも読んでいる紙面との違いに気付きました。もちろん選挙に対応するため、ページ構成、レイアウトなどを普段と大幅に変更していることもありますが、もっと根本のところで異なっています。

 それは記事中の数字が漢数字であることです。年月日、時間、年齢、人数、金額など、今では洋数字(算用数字)で書くのが当たり前になっている語が、漢数字で表記されています。

 産経新聞の紙面で数字表記が原則洋数字になったのは18年6月1日のことで、はや10年がたちました。当時の社告は、「デジタル時代となり、洋数字表記が一般化してきたことに加え、記事の簡素化、数字データをより読み取りやすくする」ために洋数字化を導入するとうたっています(ただし運動面は既に洋数字表記が原則でした)。

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