18歳選挙権 新有権者と考える(1)過疎地

人口減少25%…でも「村で結婚し家庭を」奈良・上北山村唯一の新有権者 消滅可能性都市の高3は「責任持って投票したい」

【18歳選挙権 新有権者と考える(1)過疎地】人口減少25%…でも「村で結婚し家庭を」奈良・上北山村唯一の新有権者 消滅可能性都市の高3は「責任持って投票したい」
【18歳選挙権 新有権者と考える(1)過疎地】人口減少25%…でも「村で結婚し家庭を」奈良・上北山村唯一の新有権者 消滅可能性都市の高3は「責任持って投票したい」
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 「同じ年代の人たちが、投票することにどんな意見を持っているのか、話してみたかった。そういう意味では、1人は寂しいですね」。昨年4月に奈良県上北山村役場に入庁し、今は村教委に勤務する畑中奈央さん(19)は、そう語る。

 選挙権が20歳から18歳に引き下げられる7月10日の参院選。同村では、畑中さんが実際に村で暮らす唯一の新有権者だ。

 県南東部に位置する村は、日本百名山の大台ケ原などに囲まれ、北山川の清流が土地を潤す。林業で栄え、最盛期の昭和35年には3806人が暮らした。

 しかし、昨年の国勢調査では、人口は前回平成22年の683人から510人に。25・3%もの人口減少率は、東日本大震災の被災地を除くと全国最大だ。

 村の約97%は山地で、村内に高校はない。畑中さんが村を初めて離れたのも、高校進学のときだった。同県五條市の県立高校に入学し、寮で3年間過ごした。

 同世代の友達は、大学進学や都会暮らしへのあこがれを語る。だが、自分には「あまりピンとこなかった」。考えた末「大好きな上北に帰ろう」と決めた。