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幻の巨大ザルに取材班は遭遇できたのか? NHK『大アマゾン 最後の秘境』

 それらの番組を手掛けたNHK自然班には、その道のエキスパートがいる。例えば、一口に「魚」といえど、スタッフの中には「淡水魚」のプロと、「海水魚」のプロがいる。さらに、魚以外では、クジラなどの「海生ほ乳類」のプロもいれば、「深海」「サメ」のプロまでいるという。

 自然番組のスペシャリストである村田真一エグゼクティブプロデューサーは、「ディレクターやカメラマンに求められているのは、『自分はこの分野に強い』という持ち味です。NHK自然班の中にも、生存競争が働いているんです」と、うまいことを言う。

BBCには負けない

 田所ディレクターは、NHK自然班の中では「昆虫」のエキスパートとして定評がある。大学時代から虫を中心に研究し、主な研究テーマは「ハマダンゴムシ」だったという。

 NHK入局後は、「ダーウィンが来た!」などの番組を担当。これまでに、ダンゴムシやアフリカウシガエルなどのテーマに携わった。トビウオについては、一度のジャンプが着水せずに45秒間続く様子の撮影に成功。これまでの世界記録(42秒)を塗り替えたという。

 「生き物相手の取材は、全然思ったとおりにいきません。でも、トビウオのジャンプの映像など、逆に自分の想像を超えるようなものが撮れることもあるんです。それが面白いですね。目標は、自然分野で世界一の映像を撮ること。BBCも撮影したことのないような映像を撮りたい気持ちを、常に持っています」

 田所ディレクターは、果たして「幻の巨大ザル」の姿を捉えることができたのだろうか。6月12日放送の「緑の魔境に幻の巨大ザルを追う」で、その結果が明かされる。

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