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幻の巨大ザルに取材班は遭遇できたのか? NHK『大アマゾン 最後の秘境』

ジャガーと目が合った

 命の危険を感じたこともあった。雨期で水没したジャングルの中を、カヌーで移動していたときのこと。ふと見上げると、木の上に巨大なジャガーがいて、ギロっと取材班のことを見下ろしている。田所さんは、そのジャガーと目が合ってしまった。

 「『やばい。殺されるんじゃないかな』と思いましたね。普段ジャガーは木の上になんていないので、完全に予想外です。映像にもカメラマンの『やばい、やばい』という声が入っています。4~5人いたので襲われなかったと思いますが、あれは怖かったですね」

 淡々とした話しぶりなのが、逆に怖い。

 これらの困難が続いたのにも関わらず、撮影を続けられたのは、自然番組に強い英BBCに負けないくらいのスクープ映像を撮りたいという野心と、ある種の「思い込み」だったという。

 「昨年5月ごろ、最初のロケを行いました。そのとき、黒くて大きな影が現れ、木の上からバサバサッ、と消えていくのを見たんです。実際にサルかどうかは分からず、僕の思い込みだったのかもしれません。でも、僕にとってあのニアミスが、支えになりましたね。やっぱり『幻の巨大ザル』はいるんじゃないか、と」

自然班にも“生存競争”

 NHKの自然番組といえば、かつての「生きもの地球紀行」や、放送中の「ダーウィンが来た! 生きもの新伝説」などクオリティーの高さに定評がある。平成25年には、ダイオウイカの生きた様子を世界で初めて撮影・放送し、話題となった。

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