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「異様な家族構成」生活保護夫妻、無責任10人出産…死亡乳児を衣装ケースに密葬持ち運ぶ愚

 事件直前、現場のアパートに住んでいた子供は16歳の長女を含めて4人。ほかの子供は施設などに保護されていた。最初の数人は病院で出産したものの、ほかの子供は自宅で出産したとみられ、最年少の生後4カ月の女児は出生届すら出されていなかった。

 遺体で見つかった乳児も自宅で出産したとみられる。妊娠段階でも病院に行っていないため、母子手帳すら見つかっていない。

 現場地区の民生委員を務める70代の女性は「子供の定期検診のパンフレットを持っていっても玄関すら開けてくれなかった。カーテンも閉まっていることが多く、子供が住んでいる感じではなかった」と振り返る。

発端は長女への虐待

 乳児の遺体が見つかるきっかけとなったのも、長女への虐待事件だった。

 府警などによると、憲昭被告は今年3月9日午後、自宅で長女の後頭部をつかんで引き倒したとされる。長女は弾みでいすに顔をぶつけ、鼻の骨を折ったが、憲昭被告が長女を病院に連れて行くことはなかったという。

 暴行を受けた2日後、長女が中学校に登校した。顔のあざを見つけた教員がけがをした経緯を聞いたところ、「親にもらった小遣い3千円がなくなっていた。こんなことをするのは父親しかいないと思って問い詰めると、暴力を振るわれた」と告白した。学校は府吹田子ども家庭センター(児童相談所)に通報し、長女は保護された。

 長女はこの後、センター職員や警察官に衝撃の告白を始めた。

 「昨年11月、自宅で知らない赤ちゃんの写真を見つけた。母親に誰の写真か聞くと、『死産した子なんや。ミルクをよう飲めなかったので生まれて2日ぐらいしたら死んでしまったので奥に埋めている』と言われた」

 これを受け、府警は5月12日朝、長女に対する傷害容疑で憲昭被告を逮捕。吹田市の自宅を家宅捜索し、乳児の遺体発見につながったのだ。