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「異様な家族構成」生活保護夫妻、無責任10人出産…死亡乳児を衣装ケースに密葬持ち運ぶ愚

転居のたび持ち運び

 2人の供述によると、遺体の乳児は4年前の平成24年5月、当時住んでいた大阪府摂津市内の共同住宅で自宅出産した男児だった。ミルクを飲んでも吐き出してばかりで、生まれて数日後にぐったりするようになり、死亡したという。

 憲昭被告は「死体に毛布をくるんで衣装ケースに土を入れて埋めた。自分の子供のことなので、引っ越すたびに遺体を連れて行った」と供述。勇気被告も「衣装ケースに埋めたのは見ていないが、夫が『引っ越すたびに連れて行く』と私に話していた。部屋のどこかに子供がいると分かっていた」などと、乳児の遺体を衣装ケースに入れた経緯を説明した。

 正式な埋葬をしなかった理由については「金に困っていた」と供述しているという。

子供の半数は施設生活

 2人は摂津市の共同住宅を出てから府内で計3回の転居を重ねたが、引っ越しのたびに遺体が入った衣装ケースを持ち運んでいた。吹田市の現場アパートに住み始めたのは26年12月からだ。

 わが子の遺体を衣装ケースに埋葬し、荷物のように持ち運ぶ。それだけでも理解しがたい行為だが、一家の家族構成も「異様」だった。

 捜査関係者によると、憲昭被告は以前、古紙回収などの仕事をしていたこともあったが、ここ最近は無職で生活保護を受給していた。にもかかわらず、子供は16歳から生後4カ月まで女5人、男4人の計9人。遺体の乳児を含めると、16年ほどの間に10人の子供をもうけていたことになる。

 もちろん、子供を多く産むことは悪いことはではない。だが、両被告の場合、本当に育てる気持ちがあって子供を産んでいたのか、首をかしげたくなる事実が次々と浮かぶ。