松本真由美の環境・エネルギーダイアリー

外観はまるで美術館 東京・武蔵野市が住宅街にゴミ処理施設を建設するワケ

 「新施設につきましては、周辺住民の方々と検討を重ねた結果、高さを約15メートル程度に抑え、凸凹を減らし、4つの面を表にしたコンパクトな設計にしました。外壁は自然素材のテラコッタルーバーと壁面緑化を施し、『武蔵野の雑木林』をイメージしたデザインになっています。他の清掃工場にはない外観が大きな特徴です」(神谷氏)

 外観は美術館のようなイメージで、一般的なごみ処理施設とはまったく異なる印象です。緑多い周辺環境に違和感なく調和し、景観と建築デザインに配慮していることを感じさせます。

 施設内はプラットホーム(収集車がごみを搬入する場所)を地下化し、焼却施設(焼却炉+ボイラー)の一部の機械を地下に設置しています。

 「多くの清掃工場では、緊急時の電力を確保するために非常用発電機(油炊きディーゼル発電機が主流)を装備していますが、災害時に系統電力が途絶した場合、発電機の能力の制約を受けて焼却炉を再稼働することができません。また非常時だけの使用となると、経済性の問題があります。そこで私たちは、大地震などの災害時に強いインフラである都市ガス中圧導管から供給を受けるガス・コージェネレーション設備を採用しました。これにより、災害時にはブラックアウトスタート機能で起動させて電力を発生させ、焼却炉の再稼働が可能になります」(神谷氏)

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