危ない二人(1)

高須克弥×赤尾由美 赤尾敏が存命ならば「トランプ大統領」をどう見ただろうか?

赤尾敏のアメリカ重視はリアリズムだった

 由美 それで、その従姉妹によると、伯父は家でもよく政治の話をしていて、従姉妹は幼かったからよくわからなかったけど、二つだけ覚えている言葉があると。「アメリカはバカだ!」というのと、「自民党は腐っとる」と。この二つは口癖のように言っていたそうです。(笑)

 克弥 そうでしょうね。本当はアメリカをバカにしたところがおありなんだけど、「反米反ソ」って言っちゃうと立ち位置が不安定になるから、とりあえず「アメリカの虎の尾は踏まないけど、わしの考えを聞け」というね。それなら「なるほど」という人がいますから。右翼って反米だと、外国の人たちは思うけど、日本の人って、アメリカを敵にするとひどい目に遭うことだけは本能的にわかってる。アメリカが味方になってくれてる限りは、共産党と闘えるという自信もあったんだと思うんです。リアリストなんです。

 由美 伯父は反ソ反共だったので、赤化しないために、米国とは手を結べということをずっと言ってたわけですね。アメリカと握手をしても、今の政治家のように魂を売るようなことはしていなかったと思うんです。本音では、米国の言いなりになるのは面白くなかった。

 克弥 そうだと思います。

会員限定記事会員サービス詳細