危ない二人(1)

高須克弥×赤尾由美 赤尾敏が存命ならば「トランプ大統領」をどう見ただろうか?

 由美 伯父は銀座の数寄屋橋や渋谷のハチ公前で、演説をしていましたからね。伯父が創立した大日本愛国党のポスターがよく電信柱に貼ってありました。

 克弥 あの赤と黒のビラに、ちゃんと、いつ何日にハチ公前とか数寄屋橋とか書いてあって、僕はそこに行って、いつも聞いてて。だいたい同じことをおっしゃっているんで覚えちゃってね。大学を卒業した後も、聞きに行きましたよ。僕、昭和48年まで東京にいましたから、それまで、ずっと。

 由美 伯父の演説は、なかなか刺激的なものだったそうですが、基本的には反共と日米関係の重視なんですね。伯父のことを、天皇崇拝だけに凝り固まった民族主義的な「右翼」だと思っている人もいるようですが、それは、ちょっと違うんです。伯父の生前に私が行った東京・大塚の日本愛国党の本部には、天皇陛下の写真とともに、キリストと釈迦も飾ってありました。伯父は、人類に共通している道がある、その天の理法に従って世界の平和を一番目指してたと思うんです。

 なので、日米関係重視といっても、アメリカが好きだからという単純なものではなかったんですね。伯父の娘、つまり私の従姉妹から先日聞いたのですが…。

 克弥 その先生のお嬢さまは、もう80歳ぐらいですか。

 由美 いえいえ、まだ60代半ばですよ。

 克弥 ということは、先生が50代ごろのお子様じゃないですか。やっぱり先生、お元気だったんですねえ。(笑)

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