浪速風

「打出の小槌」の罰が当たった

質問を受ける舛添要一東京都知事
質問を受ける舛添要一東京都知事

兵庫県芦屋市の打出小槌(うちでこづち)町に伝わる民話がある。昔、芦屋の沖に竜神がおり、打ち振ると何でも願いがかなう小槌を持っていた。ただし、途中で鐘が鳴るとすべて消えてしまう。小槌を手に入れた打出に住む長者が、村人たちの頼みで黄金の小判を出していると、どこかの寺から鐘の音が…。

▶舛添要一東京都知事は政治資金を打出の小槌と思っていたのではないか。家族旅行も飲食も、趣味の美術品やブランド品の購入も、「政治活動だ」とつぶやきながら小槌を振ったのだろう。民話の長者と村人は「いい夢を見させてもらった」と言ったそうな。知事は「不適切だが、違法ではない」と居直る。

▶政治資金規正法は支出に関する規制がほとんどなく、私的流用、不正蓄財、あるいは迂回(うかい)させることによるマネーロンダリングの温床となってきた。こんなザル法は一刻も早く改正すべきだ。舛添知事以外にも、隠れて打出の小槌を振るセコイ政治家がまだいそうだから。