関西の議論

刀剣女子、歴女…「くずし字」学習アプリと解読システム、開発者も仰天の意外な需要

「勉強したくないが読みたい人」向けにはこちら ただし精度に難あり

 アプリは手軽に「くずし字」を学習できるといっても、身につけるにはある程度の時間と労力がかかる。一方で「すぐにでも読みたい」という人もいるだろう。そんな人たちの助けになるのが奈良文化財研究所(奈文研)と東京大学史料編纂所が開発した「木簡・くずし字解読システム-MOJIZO」だ。今年3月に公開された。

 解読したい漢字の画像を入力すると、両機関が蓄積した木簡や古文書の貴重なデータベースからよく似た字を探し出してくれる。ただし、解読しにくい文字によっては候補も膨大に出てきて、答えはそのデータを読む人に委ねられる。

 奈文研の渡辺晃宏・史料研究室長は「なかなかぴたっとはいかないかもしれませんが、豊富なデータから比較検討してほしい。最終的には、読む人の判断に委ねられます」と話す。

 やはり、「変体仮名」「くずし字」を解読するには学習が必要なのか。

 飯倉教授は「機械は将来、相当な読解能力を持つようになると思います」としながら「ただ、あくまで私たちは人間が資料を読む力をつけることが重要だと考えています」と話す。

 コンピューター技術の向上、インターネットの普及で古典籍の画像データベース化、そしてその画像公開が飛躍的に進んでいる。その中で画像データベースを有効に活用するために、読解力が必要とされているのだ。

 「結局、コンピューターが解読したものは、人間が検証して初めて資料として使える。人間の書いた文字を、その読み方で妥当かと判断、検証するのは最終的には人間だと思います」と、くずし字を読める人材を増やすことに意欲を燃やしている。

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