アーネスト・サトウの孫に感謝状 日光・旧英国大使館別荘に展示品寄贈

 旧英国大使館別荘に展示する調度品や庭石などを寄贈した英国外交官、アーネスト・サトウ(1843~1929年)の孫で、東京都杉並区在住の林静枝さん(86)に8日、県庁で福田富一知事から感謝状が贈られた。同別荘は、英国大使館別荘記念公園(日光市中宮祠)として7月1日にオープンする。

 福田知事は「大勢の外国人が訪れる日光に、おかげさまで歴史的観光資源が誕生する。また多くの人に楽しんでもらえる」と感謝すると、林さんは「みなさまに愛されるすてきな所になってほしい」と話し、「サトウが建てた別荘は英国大使館が使っているから入れなくなったと姉から聞いていたので、公開されると知ってうれしい」と喜んだ。

 林さんは、後に英国大使館別荘になった山荘を日光の中禅寺湖畔に建てたアーネスト・サトウの孫で、「尾瀬の父」と呼ばれる植物学者の武田久吉博士(1883~1972年)の次女。この日は長女の暁美さん(55)と2人で県庁を訪れた。

 寄贈したのは、武田博士が英国留学中にサトウが送り、帰国の際持ち帰ったライティングデスクや書棚、サトウが造らせた庭園を飾った庭石3点など計8点。

 林さんは「ライティングデスクは、私は触ったこともなく、父が大事にしていた立派なもの」と説明しながら、「ご縁というか、サトウが呼んだのか。父の本棚などがこちらで大切に保存されることになり、とてもうれしい」と話した。

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