浪速風

参院選より米大統領選が気になるが

米大統領選は不動産王のドナルド・トランプ氏とヒラリー・クリントン前国務長官の対決になった。「どちらに投票したくないか」の争いで、野次馬的には面白い。だが、今回ばかりは高見の見物ではいられない。もし小欄に選挙権があるなら、クリントン氏に入れる。

▶かつて「米国がくしゃみをすると日本は風邪を引く」と言われた。「米国第一」を掲げるトランプ氏が勝つと、風邪ではすまない。日米同盟の歴史と意義などおかまいなしに、「駐留経費負担を増額しなければ在日米軍を撤退する」を実行するかもしれないからだ。安全保障の見直しを迫られる。

▶その前に参院選がある。争点は消費税率10%への引き上げを2年半延期した安倍晋三首相の「新しい判断」である。衆参同日選を見送ったことで、首相の悲願の憲法改正は遠のいたように見えるが、参院選の結果によっては大きく前進する。こちらは投票できる。米大統領選も視野に日本の針路を選択したい。