古舘伊知郎インタビュー特別版

「政権は何も圧力をかけてないが、自主規制の悪魔と闘わねばならない」「産経に悪く書かれるとおいしい」 

 一方、報道をめぐっては「政権は何も圧力をかけていない」としつつ、「間違った放送で番組がつぶれるのが怖いから無難にやろうという自主規制がある。その悪魔と闘わなければいけない」と強調した。

 安保法制をめぐり、反対意見の報道に大半の時間を割いたことなど番組内容を批判的に報じた産経新聞に対し、「産経新聞は僕のことを本当に悪く書いてくれたけど、悪く書かれることはおいしい。見てもらっている証左だから。仕事は文句を言われてなんぼ」と語る場面もあった。

 インタビューでは、古舘さんがおしゃべりに目覚め、テレビ朝日をへてフリーアナウンサーとして活躍してきた半生についても振り返った。幼少期、「引っ込み事案」だったという古舘さんは「僕は、人生はリバウンドだと思っているんです」と話し、コンプレックスへの反動や人との縁で道が開けてきたことを明かした。

 支持を広げるきっかけとなったプロレス実況を「原点」と語り、「発想に場外乱闘を持たせる」ことを学んだという。フリー転身後、「F1のハイスピードに自分のしゃべりがついていけるか、舌先で闘いを求めたいと思った」としてF1実況に挑戦するなど、活動の幅を広げてきた歩みを振り返った。

 今後については、「2020年東京五輪の開会式の実況や(4度目の)NHK紅白歌合戦の司会など、いろいろ夢想はします」と語り、エンターテインメント分野を中心に活動していく考えを示した。「報道のど真ん中はもうやらないし、やれない」としつつ、「いつか、ニュースのサイドストーリーを扱ったような新しい番組をやりたい」とも語った。