防衛最前線(73)

国内移動に政府専用機は「too much」 災害時など「VIPの足」として…空自U4多用途支援機

 空自幹部は政府専用機について「移動距離が長く、秘書官や各メディアの記者ら同行人数が多い外遊には適しているが、国内の移動にはtoo much(多すぎる)だ」と指摘する。

 U4は全長27メートル、幅24メートル、高さ7メートル、輸送可能人員18人で、政府専用機に比べて小型だ。その分、小回りが利き、燃料コストも抑えることができる。

 小型とはいえ、固定翼機なので航続距離は6500キロあり、海外への空輸任務も可能だ。平成20年8月には当時の福田康夫首相が北京五輪の開会式に出席するため、U4に乗り込んだ。現役の首相が海外訪問でU4を使うのも、政府専用機を除く自衛隊機が中国内に着陸するのも始めてだった。

 反日感情の根強い中国の一部世論から「(自衛隊機は)平和の祭典にはふさわしくない」と反発を受けたのも事実だが、福田氏は当時訴えていた「無駄使いゼロ」をしっかりアピールできたようだ。

(政治部 石鍋圭)

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