防衛最前線(73)

国内移動に政府専用機は「too much」 災害時など「VIPの足」として…空自U4多用途支援機

【防衛最前線(73)】国内移動に政府専用機は「too much」 災害時など「VIPの足」として…空自U4多用途支援機
【防衛最前線(73)】国内移動に政府専用機は「too much」 災害時など「VIPの足」として…空自U4多用途支援機
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 4月に発生した熊本地震を受け、安倍晋三首相は被災地を視察した。羽田空港から熊本県益城町の陸上自衛隊高遊原分屯地まで首相を運んだのは、航空自衛隊の「U4」多用途支援機だった。昨年6月に鹿児島県屋久島町の口永良部島の新岳が噴火したときや、平成26年8月に広島県で集中豪雨被害が出た際も、首相は現地視察のためU4に乗り込んでいる。日本国内の遠隔地への移動には専らU4が利用されることから、自衛隊内では「政府専用機」と並ぶVIPの足と位置づけられている。

 U4は「多用途支援機」と冠される通り、指揮連絡や小型貨物輸送、訓練支援など多彩な場面で活躍する。指揮連絡用に使用されていた空自の「B65」の後継として、平成7年度に2機を導入。8、9、10各年度にそれぞれ1機を調達した。

 米ガルフストリーム社のビジネスジェット機「ガルフストリームIV」を空自仕様に改造。最新の計器表示システム、航法装置などを装備している。空自入間基地(埼玉県)の第402飛行隊や総隊司令部飛行隊に配備されている。

 U4が首相をはじめ、防衛相ら要人の国内移動に重宝されるのは「機体の大きさがちょうど良い」(空自幹部)からだ。首相は外国を訪問する際は政府専用機「ボーイング747-400」を利用するが、全長70・7メートル、幅64・9メートル、高さ19メートルと大型で、約140人を運ぶことができる。

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