浪速風

不適切な知事の不適切な弁明

政治資金などの「公私混同」疑惑について、弁護士(左)の調査結果を公表した東京都の舛添要一知事=6日午後、東京都新宿区(早坂洋祐撮影)
政治資金などの「公私混同」疑惑について、弁護士(左)の調査結果を公表した東京都の舛添要一知事=6日午後、東京都新宿区(早坂洋祐撮影)

時間無制限で、質問は何でもOK。橋下徹前大阪市長は「それが知る権利への奉仕だと思っている」とツイッターに書いた。実際、記者会見が深夜にまで及んだこともある。舛添要一東京都知事の会見は1時間ちょっとで終了したが、疑惑が払拭されたとは言えまい。

▶「第三者」という検事出身の弁護士2人に「厳しく調査してもらった」結果は「不適切な政治資金の支出があるが、違法ではない」。予想通りだった。政治活動の範囲が広いのはよくわかった。書道も政治家の素養で、上海で購入した中国服を着用すると筆の運びがスムーズになるそうだ。実演する姿を想像すると笑ってしまう。

▶知事は「ご心配をおかけした」と頭を下げたが、誰も心配などしていない。腹を立てているのだ。繕おうとするとかえって綻(ほころ)び、誠実を装うと本性が透けて見える。「公私の区別をしっかりして」「生まれ変わった気持ちで」とおっしゃるなら、別の人生を歩んではいかがか。