経済インサイド

ジョージ・ソロスも動いた…金投資が過熱の一途 年初から2割も上昇したその理由とは?

 このうち世界全体の投資需要は618トンと、前年同期の約2.2倍に増えた。中でも、現物の金を証券化した上場投資信託(ETF)は364トンの純増となり、投資需要を大きく押し上げた。四半期ベースでは、リーマン・ショック直後の2009年1~3月期以来の水準という。また、個人が投資目的で購入する地金やコインの需要は1%増の254トンだった。

 この期間中、ECBやスイス国立銀行、スウェーデン国立銀行などに続き、日銀が2月中旬にマイナス金利政策の導入に踏み切り、投資環境は激変した。WGCの市場分析の責任者であるアリスター・ヒューイット氏は「マイナス金利政策により生じた不確かさを要因として、投資分野が金需要の最大の担い手となった」と指摘する。

 マイナス金利政策と金の投資需要の関係について、WGCは(1)金利低下に伴う金保有コストの低下(2)年金基金や外貨準備の運用管理者が投資先として選べる資産の減少(3)通貨戦争や為替介入の恐れによる不換紙幣に対する信用の低下(4)金融政策の出尽くし感による先行き不透明感や市場の動揺-といった要素に注目する。