経済インサイド

ジョージ・ソロスも動いた…金投資が過熱の一途 年初から2割も上昇したその理由とは?

ETFや地金を通した金投資が活発化している=東京都中央区のギンザタナカ銀座本店
ETFや地金を通した金投資が活発化している=東京都中央区のギンザタナカ銀座本店

 日銀や欧州中央銀行(ECB)のマイナス金利政策が、金相場に異変をもたらしている。国債利回りの低空飛行が続き、投資家の頭の中に「リスクの軽減効果は国債よりも金の方が高い」(金の国際的な調査期間、ワールドゴールドカウンシル=WGC)という計算が働いて、金利を生まないはずの金が買われやすくなっているためだ。以前から「有事の金」といわれるが、投資マネーの受け皿として、金の輝きは一段と増している。

 米ニューヨーク市場で取引されている金の国際価格はこのところ、1トロイオンス=1200ドル台半ばで推移。今年に入って2割も上昇した。

 WGCが5月中旬にまとめたリポートによると、今年1~3月の金需要は1290トンで、前年同期から21%拡大した。四半期の需要としては過去2番目の規模という。中国が今年の経済成長率を6.5~7%に実質引き下げるなど、新興国経済の成長にブレーキがかかっていることに加え、米国の追加利上げの行方、テロ不安の拡大など、世界経済の先行きに対する不透明感が強まり、金の安全資産としての魅力が高まった。