台湾の新駐日代表、日台関係を「世界の模範に」

6日、台北市内で日本メディアと会見し、スマートフォンで撮影した日本の台湾関連書籍の写真を見せる謝長廷新駐日代表(田中靖人撮影)
6日、台北市内で日本メディアと会見し、スマートフォンで撮影した日本の台湾関連書籍の写真を見せる謝長廷新駐日代表(田中靖人撮影)

 【台北=田中靖人】台湾の蔡英文政権で台北駐日経済文化代表処の代表(駐日大使に相当)に任命された謝長廷元行政院長(首相)は6日、台北市内で日本メディアと会見し、日台関係を「世界、アジアの模範にしたい」と語った。

 謝氏は3日に正式に任命され、9日に赴任。10日には熊本地震の被災地を訪れる。謝氏は日本語を交えて、日台間には災害時に支援し合う「善の循環がある」とし、良好な日台関係を「深化させ、制度化させたい」と述べた。

 前政権末期に悪化した沖ノ鳥島問題では、交渉による解決を強調。福島県など5県産食品の輸入解禁は「もう少し時間が必要だ」としつつも、開放に向け努力する意向を示した。

 また、京都大留学時代は「お金がなく安い中華料理をよく食べた」と振り返り、最近はすしや明太子が好物だと話した。

会員限定記事会員サービス詳細