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平成28年度大阪高校春季サッカー大会は5日、ベスト4による決勝リーグ最終日の2試合が堺市堺区のJ-GREEN堺で行われた。第2試合では大阪学院大高が1-0で履正社に勝ち、勝ち点6で両校が並んだが、得失点差で上回った大阪学院大高が初優勝を果たした。両校は、全国高校総体(7月開幕・広島県)に出場する。
試合終了を告げるホイッスルが鳴った瞬間、大阪学院大高の選手たちは互いに抱き合い、喜びを爆発させた。これまでの最高成績はベスト8だったが、悲願の初優勝。今春に就任したばかりの小野原明男監督は「まだ実感がない。できすぎで驚いている」と声を震わせた。
貴重な決勝ゴールは後半10分ごろに生まれた。コーナーキックからのボールを一度は履正社にクリアされたが、MF村上樹(たつき、3年)がすかさずボールを奪うと、最後は左足で押し込んだ。「そうそう点が取れる相手ではない。あの1点が決勝になったことは素直にうれしい」と村上は満面の笑みを見せた。
今年のチームは豊富な運動量で相手チームを翻弄する「ハードワーク」が持ち味。全国高校総体にも初出場を決めたが、小野原監督は「うちはスーパースターがいない。みんなで走ってチャレンジ精神で臨みたい」と前を見据えていた。