【脳を知る】行動制止すると怒りを爆発…前頭側頭型認知症、家族は無理に抑えず見守って(2/2ページ) - 産経ニュース

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行動制止すると怒りを爆発…前頭側頭型認知症、家族は無理に抑えず見守って

 前頭葉というのは、人の意欲や想像力、注意力、判断力、記憶力、思いやりの気持ちなど、さまざまな働きがあります。前頭葉の働きが衰えると、記憶力が低下し、行動や感情をコントロールすることが困難になるため、この男性のような症状が出ていたのです。

 このような症状を無理に制止しようとすると、本人は興奮したり、怒ったりすることがあります。けがをしたり命にかかわったりするような行動は制止しないといけませんが、それ以外は行動を止めず、見守るようにしましょう。

 その他の症状としては、側頭葉には言葉を理解して言葉を出すための「言語野」という脳がありますので、側頭葉の萎縮が強くなると、話しにくかったり言葉がぱっと出ないなどの障害も出る場合があります。前頭側頭型認知症に対しては、他の認知症と同様に、内服薬での治療と介護サービスの利用、そして家族の方の接し方が大切なのです。

  (橋本市民病院 脳神経外科部長 大饗(おわい)義仁)