国防と家庭の両立「作戦」 海上自衛隊初の女性護衛艦艦長の闘い(1/3ページ) - 産経ニュース

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国防と家庭の両立「作戦」 海上自衛隊初の女性護衛艦艦長の闘い

国防と家庭の両立「作戦」 海上自衛隊初の女性護衛艦艦長の闘い
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 女性将兵増加に伴う「母性保護」は世界的課題だ。自衛隊で女性として初の護衛艦の艦長に就任した大谷三穂2等海佐(45)を取材し、メディカルケアや結婚・出産後も仕事を続けられる態勢の拡充を改めて感じた。海外派遣や危険な任務が増え、家族の支えが一層重さを増したが、限界や個人差も立ちはだかる。

 練習艦副長に初めて就き、半年の航海を告げた際も、7歳だった大谷さんの一人娘は「行っちゃヤダ」と泣いた。「ママは艦長になりたいの。副長にならないと、艦長にはなれないの」と言って聞かせると、ややあって、母を見上げ、声を絞り出した。

 「ママが艦長になりたいなら、行って…」

 大谷さんは「母の夢を子がかなえてくれた」と振り返った。

 ミサイルや魚雷で武装する護衛艦「やまぎり」(3500トン)の艦長として乗員220人を率いる大谷さんは、一般大学で考古学者を目指した。ところが、湾岸戦争をテレビで見て、防衛大学校進学を決意。中退し、両親の反対を押し切り、防大女子学生1期生の道を選んだ。

 「テレビの向こうは、ぬるま湯の大学生活とは別世界だった。湾岸戦争の映像で愛国心を覚えた」