【天安門事件から27年】主要メディア触れず、記憶封殺へ 市内は厳戒 追悼などで10人拘束か - 産経ニュース

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天安門事件から27年

主要メディア触れず、記憶封殺へ 市内は厳戒 追悼などで10人拘束か

 【北京=西見由章】中国共産党が大学生らの民主化運動を武力弾圧した1989年の天安門事件から4日で27年を迎えた。弾圧を正当化する当局は北京で追悼活動への厳戒態勢を敷いており、民主活動家らの拘束が伝えられる一方、国内の主要メディアは事件について全く触れていない。学生運動の中心となった天安門広場はほぼ日常通りの週末のにぎわいをみせ、記憶の封殺を印象付けた。

 「おい、何をしてる」。事件当時、人民解放軍の戒厳部隊と学生らが激しく衝突し、多数の死者が出たとされる地下鉄木●(=木へんに犀)地(もくせいち)駅周辺。4日昼、当局側が追悼活動を警戒して封鎖した一部の出口を記者が撮影していたところ、制服警官ら数人に取り囲まれた。外国人記者と分かるとパスポートや撮影した写真の画像を見せるよう命じられた。

 天安門広場ではすべての入り口に安全検査所が設けられ、家族連れの観光客らが長蛇の列をつくって入場までに30分以上を要した。付近には小銃を持った武装警察官もいたが、広場内は極力日常のにぎわいを演出しているようにも見えた。

 一方、中国語ニュースサイト「博訊」(本部・米国)は4日、事件の犠牲者の追悼を行い「騒ぎを起こそうとした」容疑などで、北京の人権活動家ら10人が同日までに拘束され、6人が失踪したと報じた。