2016参院選

「比例は社民に!」 吉田党首の訴えに聴衆たったの10人 水戸

 茨城選挙区の改選数は2。これまで自民党と旧民主党が議席を分け合ってきた経緯があり、今回も自民、民進両党の候補者を中心に選挙戦は展開されることになりそうだ。このため、参院選は盛り上がりに欠いたものになる可能性は高い。しかも、社民党は茨城選挙区に候補者を擁立する予定はない。

 そんな状況下であっても、茨城に足を踏み入れたのは、少しでも比例票を掘り起こしたいからにほかならない。

 吉田氏が「社民党が参院選を戦う状況は極めて厳しい。民進党との合流も一つの選択肢」と発言したのは5月12日の常任幹事会。自らの当選のために、民進党の比例票が喉から手が出るほど欲しかったに違いない。だが、福島瑞穂副党首ら党内から反発が続出。発言撤回に追い込まれた。

 もはや背水の陣-。

 自民党が憲法改正の優先項目に掲げる緊急事態条項の創設について「これはあのドイツでヒトラーが台頭したときと内容が同じなんです。そんな危険な『憲法の改悪』を行おうとしている」とヒトラーを引き合いに出して批判した。

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