ニッポンの議論

野球のコリジョンルール 権藤博氏「今すぐ新ルール撤廃を」 松本匡史氏「ケガ防止のために必要」

【ニッポンの議論】野球のコリジョンルール 権藤博氏「今すぐ新ルール撤廃を」 松本匡史氏「ケガ防止のために必要」
【ニッポンの議論】野球のコリジョンルール 権藤博氏「今すぐ新ルール撤廃を」 松本匡史氏「ケガ防止のために必要」
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 今季からプロ野球に導入された「コリジョン(衝突)ルール」が現場やファンの間で波紋を広げている。本塁上のクロスプレーでのケガを防止するため、捕手らが走路や本塁をふさいだり、走者が意図的に捕手らに体当たりしたりすることを禁じたが、衝突の危険が回避された代わりにスリリングなプレーが失われたといった批判がある。元横浜(現DeNA)監督の権藤博氏、元楽天ヘッドコーチの松本匡史氏の両野球評論家に新ルールの是非を聞いた。(三浦馨)

プレーに積極性が失われかねない-元横浜(現DeNA)監督・権藤博氏

 --新ルールの弊害とは

 「野手はこれまで走者を刺そうと本塁ベースをめがけて送球していたのに、新ルールで捕手は走者の走路をふさいではならず、ストライク返球がきてもベース上では捕れない。外野手に70~80メートルも離れたところから走路を邪魔しないところへ投げろというのは無理。また、カットマン経由の中継プレーの場合、捕手が走者を避けてタッチする余裕はないだろう。スリリングなクロスプレーはみんな違反になってしまい、肩のいい外野手と足の速い走者の真剣勝負が消え、野球が面白くなくなってしまう」

 --もともとは選手のケガ防止が目的だった

 「確かにひどいプレーもあった。知らん顔をして立ち、返球がきたとたんドーンと本塁をふさぐブロックをしてくる捕手や、明らかにアウトのタイミングで体当たりにくる走者もいたが、それは一部にすぎない。米国の野球選手は学生時代にアメフットやバスケットで激しい接触を経験し、大リーグのクロスプレーも格闘技のようなぶつかり合いが売り物だったが、過熱しすぎて新ルールが導入された。日本とは背景が違う」

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