浪速風

就活生よ冒険の海へ乗り出せ

クールビズの時期なのに、スーツにネクタイの若者を見かけて不思議に思ったら、1日が来春卒業予定の大学生らの採用面接解禁だった。就職活動を短縮するため、昨年より2カ月前倒しされた。大手企業の採用意欲は旺盛で売り手市場のようだが、内定をもらうまでの緊張はいつも同じだ。

▶松下幸之助さんは面接の最後に必ず「あなたはこれまで運がいい人生でしたか?」と尋ねた。「人間、90%が運命、運やな」が持論だった。ただし「100%とは言っておらん。残り10%が大切だということや」。経営の神様は「運がいい」と答えた者を採用して、入社後の努力を求めた。

▶1900年のある日、ロンドンの新聞にこんな求人広告が載った。「至難の旅。わずかな報酬。厳寒。暗黒の長い日々。絶えざる危険…」。それでも応募者が殺到したという。南極探検の隊員募集だった。「成功の暁には名誉と称賛を得る」。就職も冒険の第一歩である。がんばれ!学生諸君。