インドネシアの刺青大臣 南シナ海で中国監視船を撃退 駆逐艦で警告発砲も

日本近海でもサンゴを密漁した中国漁船。インドネシアのスシ海洋・水産相は強硬姿勢を続けている
日本近海でもサンゴを密漁した中国漁船。インドネシアのスシ海洋・水産相は強硬姿勢を続けている

 インドネシア海軍が5月31日までに、南シナ海の南端にあるインドネシア領ナトゥナ諸島沖で、違法操業していた中国漁船を拿捕(だほ)した。地元紙によると、中国の監視船が漁船を奪い返そうと試みたが、インドネシアの駆逐艦が奪還を阻止したという。(夕刊フジ)

 インドネシア海軍は27日、違法操業中の中国漁船を発見し、駆逐艦で警告発砲するなどして追尾した。中国漁船は逃走を試みたが、インドネシア海軍が拿捕に成功し、乗組員8人を逮捕した。

 中国漁船撃退の陣頭指揮にあたっているのは、インドネシアの「女・田中角栄」、スシ・プジアストゥティ海洋・水産相だ。スシ氏は、中国漁船を「見せしめ」として爆破、撃沈したことで喝采を浴びたことで知られる。姐御肌で、足に入れ墨を彫り込み、ジョコ大統領率いる政権内で「最も人気のある閣僚」だ。

 スシ氏の毅然(きぜん)たる態度にさすがの中国も怖じ気づいたのか、今回の拿捕劇では、中国海警局の船舶が近くにいたものの、目立った妨害活動をしなかったという。

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